親方の独り言
2010年 05月 12日 (水)
色々な あまりにも色々な事が
ここの所ずっと ずっと 起き続けていて
整理が ついているのか ついていないのか
ただただ ミスの無い様 正直に生きる様 あがく様に過ごしている
現場も好きだし タップも好きだし 甦町屋のメンバーも好きだし
何よりも 妻と娘を 愛している
ふれあう人が多いほど 人の生活領域に のめり込んでいく時間が多いほど
色々な あまりにも色々な事が 日々 起きてきて
あがき続ける自分を 客観的に観ている自分もいて
「おまえは一体 何者であるのか」と 「なんで そう あがいて いるのか」と
無駄な抵抗を 繰り返す日々を送っているのかも知れん と 思ったりもする
わざわざ ここに書き込む様な事でも ないので どうも こうも 無いが
毎日毎日 わしの身辺で起きている事を聞かされる妻に とっては
かなり ええ迷惑であるので あろうなあ・・・・・・
人は「一人でも かなり エエ感じに生きて行ける」と思っていたのだが
妻と会い 一緒に過ごし 一緒の飯を食い 毎日毎日 飽きることなく小一時間は語らい
ほぼ わしの一方的な話に終始する毎日を 許してくれて
人は「二人の方が かなり エエ感じに生きて行ける」と 今は思っているのだよ
カドの多い 体力任せのちょびっとだけ知恵のあるゴリラである わし自身が
妻と会ってから ちょびっとだけ カドが取れた気がしている
ちょびっとだけ 涙もろく なっている気がしている
ちょびっとだけ 人に優しく なっている気がしている
ええ事か 悪い事か 分からんが 変わって行っている事だけは確かである
自分の生き方は 何事に対しても 「ありたい そうしたい状況を 思い描き」
その一点に向かって 全力で突っ込んでいく
その繰り返しの毎日で 単純な積み重ねの毎日で あがき続け 嘘を付かず
思い描く世界に向かって 積み重ねていく毎日で
それにしても なんだか ここの所色んな事が起き過ぎて
今のこの場所を 通り過ぎると どんな世界が待っているのか
想像が つかん
想像出来んので 今年一杯 年末の秋芳ロイヤルクリスマスパーティーまで
突っ走って みようかと思う かなり「しんどい」けれど
わしが走り続ける事で 何人かが幸せになれたら良い
・・・・・なんだか 例によって とりとめもない
・・・・・・・・・・・「二人の家」完成
完成見学会を 今週末・来週末 開催する
遅くなったが 土曜日・日曜日と 床拭き・ワックスがけ 仕上げ掃除をして完成
やはり 雑巾がけしていると Kさんと初めて会った時の事や
工事途中の あんな事や こんな事が 脳裏を よぎり
涙が ちょちょぎれ そうに なる
自分で 言うのも難だけれど 見事に「良い家」に なってくれた
職人衆の 「良い意志」が 壁や床や天井の そこ ここ に
染みついている様な気がして
わしは 神様は信じんが 「人の意志」は信じていて
「良い空気」を持った人間は 「良い空間」を 造ると思っている
この家の空気が 心地良いのは
携わった職人衆 一人一人が「良い空間」を造ろうと
念を込めたせいだろうと思っている
仕上げの「真砂敷き」は 工務店が するもの なのだけれど
トラック7台分の真砂が運ばれ この木曜か金曜に均そうかなあ と思っていたのだが
土曜日 拭き掃除していると 施主のKさん が 現れ
「内田さん 自分で出来ることは 自分でしますから」と 一輪車を押し
「いやいや これは自分(内田)の仕事ですから」と 何度ことわっても
「いや 私(Kさん)が しますから」と 汗みどろになりながら 整地して
なんたて7台分なので 一日で終わる訳もなく
日曜日 昼からは秋穂のスポーツフェスタでリレーの選手で出なきゃならんので
朝5時から 現場でワックスがけしていると
あらら 又 8時頃には 施主のKさん 現れ また真砂を均してくれている
申し訳なくて仕方が無い わしゃ請負業者なのに 立場が無い
色々 Kさんとは その時も話したが なんで こんなに感謝して貰えるのか
わしには 訳が分からん わしはKさんと巡り会えて 本当に幸せだよ
週末には 見学会の案内はKさん が してくれる
「内田さん 私は どうせ毎日暇ですから 私に出来ることは何でもしますよ」 と
朗らかに笑うKさんが 神様に見える
Kさんとは 親戚でも 何でも無い
「海の見える家」の見学会が 初対面で どうして そこまで他人を信用出来るのか
わしは自分の事なので 自分自身を知っているが わしは そんな御大層な人間では無い
なんだか 今回も 職人衆や施主さんに 助けて貰いながら
「二人の家」が完成した
雑巾片手に見上げる空間は なんだか光輝いて見えた
わしゃ この「二人の家」が 大好きなんじゃよ
・・・・・・・・・・・ やはり どうも「思い」定まらず 散文 と なる
もう 暫く あがき続けてみる
親方の独り言
2010年 04月 22日 (木)
本日は 夕方から 「奥様会」
先月の「繋ぐ家」の完成見学会の慰労を兼ねた飲み会となる
本来なら 昨日新規オープンしたと風の噂で聞いた「エピ」に行く所だが
一華は あんまりに小さく 愛妻も参加する為には
座敷と授乳スペースの有る所でないと 同席出来ないので
今回は「ゆうき」で開催する
妻だけでは面倒見切れないので ばあちゃんも参加
諸事情により 今回は 親友のぶりん も参加
という訳で 10名で 「ゆうき」に繰り出す
この「ゆうき」の大将も 「なかなかの者」で
せっかく出してくれた料理を 食べずに話に夢中になっていると
「はよお食べんさい~ね」
「冷たい物は冷たいまま 温かい物は温かい所で食べんと いけんけえ」
もお 何十回 注意されたか 分からん位 注意されている
にこにこ にこにこ しながら
自分達の「食」の進み具合を見ながら
「ここぞ」と言う所で 次の食材を調理する その様は まさに職人 である
わしは 秋穂の人間の癖に 「刺身」が 大の苦手で
棟上げの際に お施主さんが用意してくれた弁当に「刺身」が入っていると
「ありがとうございます」と口では言うものの 苦痛の極み で あり
喉を通らず 無理矢理お茶で流し込むものだから 腹はタポタポになり
昼からの上棟作業で重くなった体を 動かすのが辛く
事前に「弁当はホカ弁で 御願いします」と
ここ数年は こちらから言う様に している
ところが ここの「ゆうき」の刺身のみは 喉を通り
カワハギの旨さ や オコゼの旨さ を 教えて貰う事になる
「ゆうき」の大将の御陰で 徐々に刺身嫌いが消え
回転寿司での 皿の取り方が 以前は
たこ→いか→いなり→えび→たこ→いなり→たまご→いか→えび→〆のイカ
という なんだか「お子様メニュー」の取り方だったのが
間に メイボやハマチが入る という 「ちょっぴり大人」の行動を取れる様になって来た
未だに 刺身が好き とは言えないけれど
他人に迷惑を掛けない程度に食べられる様に なったのは
まさに 「ゆうき」の大将の御陰である
「奥様会」で 「ゆうき」に行くのは 実に1年振り位になるので
ちょっぴりワクワク
また 大将に「注意される」のが これまた 楽しい一時となる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「二人の家」ほぼ完成 来週より またもや 雑巾片手の仕上げ掃除に入る
床を磨きサッシを拭き 床に這い蹲り 掃除をする
掃除は わしの「感謝」の行為だと思ってて 未だに「他人」に掃除して貰う気になれない
「嫁ぐ娘に『最後の化粧』を してやる」 様な気がして なんだか大事な時間なんだよなあ~
プラン中のテーマ決定「想う家」
「嫁いで行った一人娘の使っていたピアノを リビングの中心に据えたい」
Hさんの「思い」がビンビンに伝わって来た
御主人も奥さんもピアノは弾かないので 今は「無用の物」のはずなのだけれど
場所を取り 配置のし辛いピアノを どうでもリビングに置きたい というのは
「そこに娘が居る」その「想い」を大切にしたいのじゃなかろうか
娘を想い 娘の生んだ孫を想い
今の家を取り壊し 新しい家での出発の中に Hさん夫婦の「想い」を封じ込めたい
一華が生まれたせいで 余計に感じるのかもしれないが
娘・家族の「幸せの家」を造りたい
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リバーダンス反復練習中
恐らく現況は「5%程度の出来」
ワンステップ ワンステップ精度を高めていく作業をコツコツ中
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甦町屋社中 ここの所 人数揃わず練習無し
ええんかいのお~ こんなんで 提灯祭りに間に合うんじゃろうか
徐々に不安に なってきた
ええんかいのお こりゃ ちょびっと やばいんじゃ なかろうか
「やらない事は 出来ない」事が みんな分かっちょるんじゃろか
わし自身 分かっちょらん気もするが
「やらんと分からん」し「やらんと出来ん」のじゃもん
よさこい という 身体を動かす表現方法は
親方の独り言
2010年 04月 11日 (日)
毎日 毎日 色んな書類が送られてくる
請求書や葉書や封書やダイレクトメールや なんやかや なんやかや
それとは 別に 「建築士会会報」「建築情報誌」「鏡池会」「常磐工業会」「保証機構たより」
「建設山口」等の定期情報誌や なんやかや なんやかや
みんなが思っている事なのだろうが なんと「紙に囲まれた暮らしぶり」であることか
現場に出ずっぱりに なると 僅か三日で1M×3Mの巨大作業机の上が 紙であふれかえる
わしの様な「吹けば飛ぶ様な『ミジンコクラス』の工務店」でさえ この有様なので
世の方々 特に事務職・公務員・銀行員・会計士・医者・看護婦・学校の先生etc.etcの方々の
「紙の処理」に対する苦労が 窺い知れよう物である
自分が生きている世界は 「決して『紙』では動かん」と思っていて
紙では 鋸は動かんのであって 鉋も動かんのであって 床も張れんのであって
言い方に非常に語弊が有るのだが 図面とか書類とか言う物は
現場では「目安」なのであろうと感じている
リバーダンスのステップの内に「タタタタ~ン タッツタタ タタタタ~ン タッツタタ」と言うフレーズがあるが
ほら見ろ 紙じゃ 全く意味不明じゃけえ
甦町屋社中のエターナルの一節に「は~ら~だ たいぞう デス」のステップが 有るが
はあ もお 知らん人には 永遠に分からんけえ
遼君は残念ながらマスターズ予選落ちしてしまったが あの技量と精神力は
机の上で出来上がった物では なかろうと思う
等という 明らかな「いちゃもん」を つけたくなるような 「机仕事」を
完成見学会を開いた影響で溜めてしまい 「は~も~ やれんでよ」「わしゃあ字が嫌いなんじゃ」
愚痴愚痴愚痴愚痴 言いながらの 先週一週間
今週より現場復帰 ちょびっと嫌な「確認申請提出」があるが
これも「現場で汗を流す為」の修行であると念じて書類作成に勤しむ
なんだかなあ 生産性の有る「紙(=書類)の作製」はウキウキするんだけどなあ~
わしゃあ 我が儘じゃけえ 「こんな書類が必要なん?」
と疑問に感じた時点でペースダウンしてしまう
「コムズカシイ事は み~んな『うっちいの担当じゃけえ』」と にこやかに笑う棟梁衆を
握り潰してやりたくなる事も まま あったりする
わしの目指している自分自身の姿は「知恵のちょびっと有るゴリラ」なので
「体力まかせにゴリゴリ押す野蛮人」なので 紙に囲まれた生活は好きじゃないのだよ
とはいえ 小説を読むのは テレビを見るより好きなので なんか矛盾している気もする
「自分が思う必用な『紙』以外は あんまし『有り難くない物』」と言う認識で生きているのであろうなあ
・・・・・・・・・なんだか徒然ってしまった
・・・・・・・・・・・・・・・・
リバーダンスのステップ完了まで あと「ワンステップ」を残すのみ
次回で終了しそうで これからが勝負所となる
12/23の秋芳ロイヤルパーティーに向けて 「華麗なるダンサー」目指して「通し練習」を続ける
パーティーでの芸名を何にしようか考え中
「タッパーうちだ」「地団駄しんちゃん」「ジーンバトラー真」等々候補は あるが
なんか しっくりこん
妻に わしの事を「惚れ直させる」良い機会なので
職人衆に わしの事を「見直させる」良い機会なので
この「芸名」は 大事な所なのである
既に秋芳ロイヤルの支配人には「今年はワタクシのタップダンスが催し物ですから」と宣言したので
きっと時間確保は大丈夫な はず で ある
これから8ヶ月 何度も何度もリバーダンスを繰り返すので 「滑る心配」も無い事と思う
やはり 大事なのは「芸名」に尽きる
今の所は「タッパーうちだ」が第一候補では あるが
なんか しっくりこん
「神が舞い降りてきた」感覚が今の所無い
時間は あるので よ~く ゆっくり じわっ~と 考えておく事にする
親方の独り言
2010年 04月 05日 (月)
昨日は 川棚舞龍祭
参加出来ず 終日仕事
仕事で 山口→秋穂→嘉川→秋穂→町内 と移動しながら
道端に咲く桜を眺めながら こんな桜は川棚にも咲いており
あの川棚の地で 一人一人の感情が渦になって うねっておるのであろうなあ
と思いながら その地に居ない というのは
なんだか 本当に今日は祭りの日なのであろうか という様な
現実味の無い感覚になる
アートフルIN山口に 段ボールハウスを建てに 何年か行ってて
昨年から 段ボールハウス出店も辞めてしまって アートフルに参加しなくなると
その祭りの当日 秋穂に居ながら 「今日は本当にアートフルの日なんじゃろうか」
なんだか嘘の様に 平穏で平坦な一日が 自分の居場所で送られて行くのを体験した
昨日の感覚も「対な感じ」であった
祭りもアートフルも「観客」として参加する と言う感覚が自分には無く
行くのであれば やっぱり「当事者」として行きたい
なんちゅうたって わし ナルシスト なんじゃもん
・・・・・・・・・・
有り難い事に なんだか 人の付き合いや仕事が 少しずつ増えてきて
増えるのは良い事の様な気もするけれど
その分だけ「現場に居る」時間が 仕事にせよ その他の事にせよ
少しずつ少しずつ少なくなって来て
自分自身 わしゃあ どの地点で腰を据えたもんじゃろか
と 時々思う様になってきた
少なくとも今は「据える」所では無い と感じているので
「到達したい」「皆の環境を整えたい」所まで突っ走って行く事には変わりは無いのだけれど
「その現場に居ない」という事が少しずつ少しずつ増えて行くのであろうなあ
と感じるのは やっぱり寂しかったりもする なんだか よ~分からん感じだよなあ
・・・・・・・・・・・
昨日 OB宅のリフォーム相談に伺って
「修ちゃんの息子が頑張ってて その息子にリフォームして貰えるのが嬉しいんよ」 と言って貰い
涙がチョチョ切れそうに なり
ああ これが「家業」と言うもので あるのだよ
その家では もう25年前 父親と屋根じまいをしに行き 野地板打つのに夢中になり
横移動しながら釘を打っていると 突然屋根が無くなり 入母屋二重のてっぺんから落下し
「こりゃ死ぬな」と思った瞬間 足が梯子にかかり 消防団の「あらよっと(←梯子の上)」状態になり
落下途中だったので 足が痛くて起きあがれず ぶら下がったまま
「とお~さ~ん とお~さ~ん」と 逆さまのまま連呼するが
その様子が おかしいのか 先代は腹を抱えて笑い転げ 爆笑のあまり落ちそうなのか
腹を抱えて ずっとずっと笑い続け ひきつけをおこし
先代本人が落ちないように梁に捕まってるのが やっとらしく わしを助けようとはせず
しかし 当の わしは 痛くて痛くて逆さまの状態から抜け出せず
「もう足が ちぎれても良い」との思いで 4~5分後 梯子に手を掛け 脱出した
「死の間際には色々な事が走馬燈の様に頭をよぎる」と話には聞いていたが
ありゃあ本当じゃけえ 落ちていく瞬間は1秒も無かったはずだが
「小学校の時バツで給食を貰えなかった事」や「まだチューさえ した事無いのに」とか
「お母さん今まで育ててくれて有難う」とか「女性の手はフォークダンス以外で握った事無かったなあ」とか
他にも色々思ったはずだが もう 忘れてしまったが
本当に僅か1秒の間に 色んな事が よぎるので あるよ
まあ あんなに痛かったのに 足が太くて短くて丈夫なせいか 血は出るが骨折してなくて
そのまんま また野地板を打ったのでは あるが
その時の事を 今回 久々に思い出し
屋根を見ながら 「あっこから 落ちたんだよなあ~」思い出しながら
なんだか わし家業をしているなあ~
祭りに参加せず 少し 「じとっ」としていた気持ちも和らいだ
いずれにせよ 「現場に居ない」という事は 現実味の無い事では ある
親方の独り言
2010年 03月 24日 (水)
「つなぐ家」の引き渡しを 終了してきた
初回打合せから9ヶ月 長かったような 短かったような
今回は 年度末内の条件が付いたので 着工から完成引き渡しまで5ヶ月という
内田工務店では 通場無い速度で工事が進んだ
色々な事が起こり 色々な事を思い
Fさん・Nさんに肌を摺り合わせるようにして 進んでいった工事も終わりを迎えた
毎回の様に 今 自分は悲しんでいる
又 一軒 大切な一人娘を嫁にやった気分を味わっている
カーテンも付き エアコンも取り付けられ 本日引っ越し~引き渡し
「住む器」に生まれ変わる我が子を見て これから この家で どんなドラマが生まれていくのか
Fさん・Nさん家族の幸せを 秋穂の地より願っている
Fさん・Nさん家族にふさわしい「この家でなければならなかった」
そういう家に なっていると信じている
今日から新生活 我が子を大事にして貰えそうで Fさんに かけて貰った言葉は嬉しかった
・・・・・・・完成見学会も無事に終えた
また 新しい出会いと付き合いが始まる
ただ ただ いかんせん 今は 巣立っていった娘の事を思うと 寂しい限りで
なあんか 気が抜けたなあ~
OBの方々、又見学に来てくれた方々、初めて見に来てくれた方々、近隣の方々
みんな みんな ありがとう
ちょっと今は元気ないけど もう少ししたら また きっと元気に なります
何度味わっても 別れは辛いのですよ

