親方の独り言
2009年 02月 12日 (木)
本日 H様邸の防府市建築指導課建築完了検査終了
来週 税務課の調査立ち会いで 役所関係のチェックは終了
2/27~3/2の四日間に渡る完成見学会に向けて 準備を始める
前回の「中泉の木の家」で 受付から何から自分一人で やってみて
それは それで良かったのかもしれないけれど
ある人から 受付は女性の方が良いと思いますよ と 指摘され
とはいえ 内田工務店には 自分の母親しか女性はいないし
妻は 土日が彼女の仕事が一番忙しいときで頼めるはずもなく
途方に暮れ 困っていると
ある人から OB施主さんに頼んだらどうですか と 助言され
え~ そんな事していいのか 頼めるのか 嘘じゃろお OK貰えるはずないじゃろ
思いながら 恐る恐る 一昨年完工のO様の奥さん 昨年完工のN様の奥さん
二人に頼んでみたら 即座に 「いいですよ」 との返事
なんか嬉しい ほんまかいな 有り難い 喜ばしい マンモスうれぴい
調子に乗って
今回の見学会場「掘りコタツの或る家」の施主Hさんにも案内役を頼んだら
「いいですよ」 との 返事
ますます嬉しい 精魂込めてやってるつもりだけど
確実に評価されているとは さらさら思わず
毎回 自分の持てる力は 出し切っているつもりだけれど
本当に これで良かったのだろうかと 自問自答を繰り返しているので
巡り会えた人に こんな事 言って貰えると もう なんとも言えん「思い」がこみ上げる
嬉しくて嬉しくて 夜 妻に 今日OB施主さんから こんな事言われたよ
と 報告すると
妻曰く
しんちゃん(←わしの事)の事を好きな人は あんまり おらんかも知れないけど
しんちゃんの造る建物を好きな人は いっぱいいるからじゃないの?
と のたまう
う~む なんか誉められているか けなされているか 分からんぞ
ともあれ こんな「思い」を味わえるのも この家業ならではなんだなあ
この前の日曜日 Hさんが
「この建物で 自分の最後までの人生・お金になると思ったんですよ」
そう言われ
わしゃ Hさんと死ぬまでの人生ずっと交わっていきたいなあ と 思う
「家を造る」って仕事は 重い重い物だと思う
わしゃ 「家造り」 に 「生き方」を 教わっちょる のだろう
こんな「思い」に 駆られる 家造りが 好きで好きでたまらんのだよ
写真は 「掘りコタツの或る家」の玄関床
無垢の花梨一枚板 杉磨き丸太 桧八掛け
ちょっとしたスペースが 家に「ゆとり」を与える気がする
親方の独り言
2009年 02月 01日 (日)
なんだか初めて現場よりの話の感じがする
来週やっと 足場ばらし
足場が無くなると 難しくなる事が やっぱりあって
外壁の清掃・樋の清掃・防水(シーリング)・軒裏・破風廻りのチェック
塗装が不十分な所は無いか
足場を頼りに 雑巾とバケツとヘラを持って ぐるぐる廻る
一つ一つ 雑巾がけしていると
協力業者(左官・瓦・板金・塗装)の面々の手仕事が伺えて 感慨深い物がある
やっぱここはやり難かったんじゃなあ 養生はしちょったけど拭きのこしちょるなあ
お~こねえやって納めたか 今年は寒かったけえ辛い仕事じゃったろうなあ
先代より自分に代が移ってから 増改築でも新築でも 必ず自分自身で仕上げ掃除をする
別の会社で修業時代の時は思いもよらなかったけど 横着にも掃除業者に任せていたけど
掃除をしないと分からない事が沢山あって
自分の手で全ての物を触り 自分の目で見て 自分の身体で動いてみると
教えられる事・自分の考えている事・お施主さんの事・協力業者の事
色んな事を考えさせられる
一般的な建築会社は 外部廻りの掃除は してないのじゃなかろうか
やった方が ええと思うがなあ いらん世話じゃけど・・・
家の中のハウスクリーニングも めいめいでやった方が ええと思うがなあ
安い単価で買いたたいてクリーニングして貰っても
「悪い思い」の詰まった家になると思うんじゃがなあ
見える所しか掃除してもらえんと思うんじゃがなあ ・・・やっぱりいらん世話じゃけど
みんな必死の思いで でも楽しみながら仕事してるんだよ
その思いを自分に 染みこませるのには
自分で後始末(掃除)するのが 今の所は一番良いと思っている
わしゃ ただただ ええもん造りたいんじゃ 笑顔を見たいんじゃ
現場の掃除・作業場の整理が 自分の仕事の20%は占めている気がする
雑巾を持ちながら時々「わしゃあ何しちょるんかのお 他にする事一杯あるんじゃないかのお」
そう思うのも事実で 自分自身よお分からん ただ変な話だけれど
かんなクズ掃除したり 現場の不要になった木片を近所に配ったり ワックス掛けしたり
そんな事をしていると 職人衆の面々と気持ちが通じる錯覚があって
頑張ってくれ わしゃ後の始末は必ずつけるけえ ええ仕事してくれえ
自分の気持ちが伝わる気がする
わしゃ 馬鹿じゃけえ よお分からんが 「お施主様の事を思って仕事してくれ」とか
「プロの仕事をしてくれえ」とか「責任持ってやってくれえ」とか
当然の事を協力業者の面々に言う気も言ったこともなく
言わんでも そんなのは当然の事で 言う必用の無い事で
わしの行動を見てくれて考え方を分かってくれる人達が集まってくれて
「ええもん造ろうぜ」に なる気がする
ええもん造りたいから 頑張る
わしらあ職人は言っても駄目なんじゃ
身に染みこませる事しか出来んのじゃ 言っても分からん馬鹿じゃから職人なんじゃ
なんか 職人ちゅうのは 身に染みこんだ人種を そう呼ぶんじゃなかろうか
来週は 内部掃除に入る
見学会も させて貰う事じゃし 写真を折り込んでみようかなあ
親方の独り言
2009年 01月 27日 (火)
H様邸の 完成・引き渡しまで 後少し
H20/11/8の棟上げから ここまで 早かったのか遅かったのか
良くは分からないけれど 一つ一つ積み重ねて ようやく頂上が見えてきた
毎回 毎回 家造りは 新鮮で
毎回 毎回 基本は同じなのだけれど
表現の違う「住まい」に なる
「Hさんが 住む家」らしくなっている事を願いながら 積み重ねて行く
ただ ただ 懸命に積み重ねて来たつもりだけれど
何かが足りないのではないか 見逃していることはないか
住まい 育ち 巣立ち 暮らし 泣き 笑う
人生に密着した「空間・住まい」に なっているかどうか
自問自答の毎日が Hさんの住まいに関しては 終了の時が迫ってきた
完成見学会を 御厚意により 2/28、3/1に 開かせて頂ける事になり
素顔の内田工務店の提案する「住まい」を OB施主様 まだ 見知らぬ人に見て貰える
毎回 毎回 今が 自分の精一杯で
毎日 毎日 少しづつでも 積み重ねて行く
もう少しで 養生あげ
養生上げる時が また 楽しみな H様邸
フルオープンキッチン 造り付け掘り炬燵 勾配天井のリビング
フラット入り出来る ロフト空間 デットスペースを廃した空間造り
もう それは もう 見所満載なんじゃから 掃除するのが楽しみなんじゃから
・・・この頃ちょっと寒いので ホントは あんまし掃除したくは ないんだけど
もう少しで 何はともあれ 完成です
親方の独り言
2009年 01月 04日 (日)
今年も いよいよ 本日より 仕事開始
今日は 明日への段取り作業にて
一人で ちまちま 緊急の用事から済ませられるので
比較的落ち着いての 仕事始め
昨年 積み残した見積書三件の内 一件50%仕上がり
発注業務多数残有り 年賀状返信残有り 段取り残し多数有り
なんだか 怒濤のように 月日が流れていく
当面は 二月末日予定の 「これが日本建築だ!!」H様邸の完成見学会に向けて 力こぶ
平行して 見積・増改築段取り・現場ごそごそ やっていく
なんだか 毎年毎年 やらなくちゃいけない事が増えて行く
精一杯 生きて行こう
今年も ただただ地道に 積み重ねて行こう
傲る事なく 前向きに これが自分の道だと 進んで行こう
毎年毎年 自分が 何故 今 こうして生きているのか
明確に なって行っている感覚がある
傲る事なく 前向きに これが自分の道だと 進んで行こう
親方の独り言
2008年 12月 27日 (土)
12/22夜 「内田工務店 大忘年会 IN 秋芳ロイヤル」開催 及び 終了
当初 39名の予定が 嬉しい事に 二名増えて 41名が参加
工務店が自分の代になってから 主に棟梁連中と ちまちま忘年会をしていた
縁あって 「秋芳ロイヤル秋芳館」というホテルのクリスマスパーティーに
7年前に 『クリスマスパーティーで「よさこい」をしてくれないだろうか』
との依頼があり バスで山口県建築士会会館まで わざわざ迎えに来てくれて
演舞の最中は「おひねり」が 飛び交い おひねり拾いも楽しく
美祢の人々の暖かいまなざしが嬉しく
演舞終了後の 「お疲れさま焼き肉パーティー」まで ごちそうになり
味をしめて 二年連続で 演舞させて頂いた
はあ もお それは もお 楽しいんじゃから
毎年 甦町屋社中(自分の所属よさこいチーム)の忘年会は ここじゃな
と 思ってたら
マンネリ化してきたのか 踊り子は10数名なのに 応援を入れると20名近くなり
「焼き肉接待」が しんどくなってきたのか 呼ばれなくなってしまった
ふと 4年前に
パーティーには参加したこと無いけど あの雰囲気だと きっと楽しいはず
と 思い付き
焼き肉ごっそり頂いて世話になってるから なんか 恩返ししたいし
泊まり込みで忘年会を近場でやるのも良いかもしんない と思い立ち
ホテルのクリスマスパーティーに 内田工務店グループを混ぜて貰うことにした
やはり 楽しい じゃんけん大会あり 催し物あり ビンゴゲームあり
飲み屋も何にもない ただ ホテルの宴会場だけの空間が こんなに面白い所とは
味をしめ
昨年から じわっとグループ内の 隠し芸(←技・特技)を持っている者を
ステージに出演させて頂く事に成功
今年は 昨年に引き続き チャールズ坪井のギター生演奏
及び ドラゴン玉川の舞踊
わしらあの 席だけかも知れんが 日頃顔付き合わせている職方同士 会話もはずみ
楽しい楽しい 一時だった
一年間 みんな 本当に有り難う
また 来年も みんなで わいわい言いながら 物造り していこうやあ
宴会場の末席で みんなの笑顔を 眺めているのが 幸せな感じ
何時も 「上下関係はないんじゃ わしが 出来んから あんたに頼むんじゃ」
「良い物 造ろうやあ 良いやり方が あったら 教えてくれえの」
「わしが 親方じゃからって ぺこぺこ する奴は わしは好かん」
と 言っているせいか
もしかして ひょっとして わしの事が嫌いなんか 知れんが
とにかく 末席の自分の所に 酒を注ぎにくる人間は一人もいず
いやいや ひょっとして 「内田さん 一年間お世話になりました」と 言いに来る奴が
あるやにしれん と 末席にて ずっと 過ごしていたが
自分の心配をして 料理等を そそくさと運んでくれるのは 妻だけであった
ああ ああ 誰か わしの事を構ってくれ わしゃ寂しがりなんじゃ
でも みんな笑顔で 家族連れの者は家族で 夫婦の者は夫婦で 個人参加の者は個人参加で
めいめいが いい笑顔で 嬉しい一時には 違いなかった
ずっと ずっと 笑顔で仕事をしたい
みんなの笑顔を見る為に 一年間 また がんばる
一緒に頑張る
みんなで頑張る
出来る限りの力で「物造り」する
最前を尽くす
来年もみんな笑顔で パーティーに参加する
来年は パーティーで「リバーダンス」披露したいなあ・・・


